2004年にピースボートに乗って地球一周したときの旅行記をボチボチまとめていきます。大人になって叶った夢のひとつです☆
学校訪問
~愕然とした子供たちとの交流~
「文房具が喜ばれるよ、特に3色ペンはすごい喜ばれる」
と聞いていたので、自宅にたくさん溜まっていたペン類をごっそり荷物に入れていた。
ここでは、それを配ろうと楽しみにしていました。
交流に何か遊べるものも持っていくようガイドにあったので
折り紙、シャボン玉、息でボールを飛ばすおもちゃ、ドラえもんのシール、女の子用にヘアピン・・・などなど
実際、学校に着く前にすでに、そこらへんの子供たちが寄ってきて、
何かしら売ろうとしたり、物欲しそうにねだっていた。
うーん。どうしたら良いかと思いながら、中途半端には何もできず、スルーして学校へ。
持っていったペン類はあっという間になくなった。
やっぱり3色ペンが人気だったけど、1色のものも色々配ったため、小さな格差が出てしまい反省。
だったらあげない方が良かったかな…
校内では交流をするために、歌を歌ったりみんなで絵を描いたりして、過ごしました。
それぞれペアになって、自己紹介や相手のために絵を描いた。
私がペアになった子は、男の子。
みんなで遊ぼうと思って持ってきたおもちゃやペンを出すと
すぐに自分のポケットに入れようとする。
え?
「これはみんなで遊ぶんだよ」「あなたにコレはあげるけど、こっちはみんなで遊ぶから」
とあげたいものとそうでないものを伝えようとしたが、ダメだった。
彼は必死だった。私は愕然とした。
うちに帰れば妹や弟がいるのかもしれない。
これを売るのかもしれない。
最初は「なんでわからないの?」と憤りを感じたけど、何か、悲しくなった。
私はただ日本からいろいろ見たさに来た偽善者なんだなぁ
私はただ地球一周してみたくて、貯金はたいて乗ってみた、
そんなことができる幸せ者なんだなぁ
と。
何にも相手のことを考えてない。それで勝手に怒ってた気がする。
(日本に帰ってきて数年、今でもそうだけど)
ヨルダンの言葉で私の名前を書いてくれたあの子、元気かなぁ・・・
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月の砂漠
荒野で魔女に出会う
学校をあとにして
砂けむりをあげながら、まさに荒野を駆ける四駆に乗り、
地元のコミュニティにお邪魔した。
私は砂と紫外線対策にエジプトで買ったストールでほっかむり状態。
とにかく暑い。
テントのような所にみんなで入って、お茶を頂き、話を聞いてから、
協力してくださる方のお宅へ伺い、その生活を垣間見ることが出来た。
これぞ、観光だけじゃないピースボートの旅だなぁとうれしくなった。
質素でシンプルな生活が営まれているのがわかる。
私たちの何と贅沢なことか。
子供たちが可愛い。
一緒に写真を撮らせてもらった。
女の子にはヘアピン、男の子にはドラえもんのシールをあげたら喜んでくれた。
この旅イチバンのお気に入りの写真になった。ありがとう。
その前後で、顔を黒い布で覆った女性たちの作業場(?工芸品などを作っている)を
訪れる。
女性は基本的には外に出てはいけないらしく、顔も出してはいけないらしい。
(今は、というか行った2004年には、そこまで厳しくなかったようだが)
でも、写真だけは、絶対撮られてはいけないと言っていた。
理由が思い出せないけど、たぶん魂抜かれるとかそういう宗教的な要素だった気がする。
そこで魔女のようなおばさまに会った。
顔はもちろん隠しているけど、頬に入れ墨?みたいなマークがあって
とにかく存在感が大きくて、声もしゃがれてて、ミステリアスなんだけど、私たちをとても歓迎してくださって、親切にいろいろして下さった温かみを感じるお方。
言葉が通じなくても、何となくわかる。
誰かが「あの人、魔女みたいだったね」と言うのを聞いて、みんな納得していた。
不思議な魅力のある魔女でした。私の軽さなんて見透かされそう。